『あなたの副腎は大丈夫ですか…』
【カイロこまば通信】

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テーマ:あなたの副腎は大丈夫ですか…

前回ストレスが長期化すると副腎機能低下を招くというお話をしましたが、副腎機能低下がどのような状態なのかについて、もう少し詳しく紹介します。

今回は前回のテーマを受けて、副腎疲労(副腎機能低下と呼ばれることもあります…)についてお話ししたいと思います。

副腎は、左右の腎臓の上にのっている小さな臓器ですが、全身のコントロールにはなくてはならない万能の臓器です(エネルギー代謝に関わるだけでなく、電解質や血圧の調整、抗炎症作用や免疫機能にも関わっています…)。前回もお話ししましたが、様々なストレスにさらされると、そのストレスに負けないよう身体をコントロールするために副腎が活発に働きます。ただ、慢性化すると副腎は疲労してしまうのです。では、副腎疲労とはどのような症状を出すのでしょうか。

一言でいうと、"慢性的な疲労感"。症状の大小はあるにしろ、とにかく身体がついてこないような状態であれば疑っても良いかもしれません。不定愁訴と言われるような、原因の分からない症状の多くに副腎が関わっているとも言われています。

疲労感をイメージする疲れた女性の画像

いくつか特徴的な症状を挙げて行くと、朝なかなか起きられない…、午後に猛烈な眠気が出る…、寝ても疲れがとれない…、集中力・記憶力が落ちた…、風邪にかかりやすく治りにくい…、甘いものやカフェインをつい食べてしまう…、立ちくらみやめまいがする…、光がとても眩しく感じる…といったところでしょうか(たくさんあって、挙げきれないのですが…)。このような症状が全て出る訳ではありませんが、いくつか当てはまる場合は疑われます。

調べるためには、唾液コルチゾール検査が望ましいのですが、一般の病院では行ってもらえませんし、保険適用ではないのでそこそこのお値段がかかってしまいます。実際のところ、病院で副腎疲労または副腎機能低下と診断されることはまずありません。クッシング症候群(コルチゾールが過剰に分泌されている…)、アジソン病(逆に極端に低い…)といった疾患の特徴的な症状が出ていれば副腎の問題として診断されますが、問題となる数値未満であれば見過ごされてしまうのが現状です。

アメリカでは、ストレスの多い現代社会において副腎疲労になっている人はとても多いと言われています。副腎疲労を放っておくと、甲状腺疾患、高血圧や低血圧、低血糖症、うつ病、不妊、更年期障害、アレルギーや過敏症、消化能力の著しい低下といった様々な疾患やトラブルを引き起こすリスクが高まります。ただ、これらは大人だけの問題ではありません。子供の間でも一般的になってきているそうなのです。最近の子供達の落ち着きのなさ、ADHDや学習障害といった問題にも副腎疲労が関わっていると言われています。欧米的な食生活の変化や低血糖の問題が背景にあるのですが、この問題は私たち大人が注意してコントロールしてあげないと、子供達の将来に関わってくる問題なのです。

集中できない子供をイメージさせるイラスト

副腎疲労を改善させるには副腎にかかる負担を軽減させて行くことが大切なのですが、副腎に負担を強いるストレスといっても様々です。精神的なもの以外にも、身体的なもの、栄養のアンバランス、気候といったものもストレスになり得ます。いくつか例を挙げると、人間関係、多忙なスケジュール、過度な運動、偏った食生活、睡眠トラブル、化学薬品や添加物、電磁波、カフェインや甘いお菓子・アルコール、急激な温度や湿度・気圧の変化(海外旅行でも…)です。

ストレスが全くない生活なんてまず考えられませんよね。電磁波や化学物質の影響、仕事の人間関係・スケジュールといったものは簡単に解決できる問題ではないと思います(精神的なストレスがひどい場合は人間関係や仕事の仕方を変えていかないといけないかもしれませんが…)。であれば、意識すれば改善可能なところから、トライされてみては如何でしょうか。特に食べ物や消化に関しては、心がけ次第で十分良くして行けるのです。お子さんの食生活をコントロールしているのは親御さんですから、お子さんのためにもトライされてみることをお勧めします。

では具体的にどうすれば…というお話をしないといけないのですが、この話を理解して頂くためにはまずは低血糖について紹介しないといけません。なので、次回は低血糖について、それとスペース次第ですが、どのような食事をすべきかを紹介したいと思います

カイロこまば通信vol113のイメージ画像

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