『良好なバランス状態に持って行くこと…』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:良好なバランス状態に持って行くこと…

自転車に乗るにはバランス感覚が必要です(当たり前ですが…)。娘の練習している姿を見ていても、如何に良い状態でバランス感覚を記憶させるかがポイント…と感じます。今回は、良好なバランス状態に持って行くことの重要性について、お話します。

6歳になる娘が最近やっと補助輪なしの自転車でペダルを漕ぐところまで上達しました(微妙な表現になっていますが、まだカーブもブレーキも。。。なので乗れるようになったとは…)。自転車の練習といえば父親に助けてもらいながら何度もこけて、やっとの思いで乗れるようになるというのが定番ですよね… なのに、娘は1・2回こけた(倒れそうにはなりますが…)だけで乗れそうなのです(娘の方が、運動神経が良い?? ということはないと思うのですが…)

理由は簡単で、乗り方教室で練習しているからです。

休日に開催される神宮外苑サイクリングコースの自転車乗り方教室… 無料で教えてくれますし、自転車も貸してもらえるので助かります。そこでの教え方は、ペダルを外した自転車に跨って足で地面を蹴りながらバランス感覚を養うというもの。しばらくはこれの繰り返し。始めは足をあげることが出来ないのですが、上手く勢いをつけられるようになると、足をあげてスーっと進めるようになってきます(これって良い練習方法ですよね。ネットで調べるとお勧めの方法のようです。でも、手間なのでそのまま練習させてしまう気も…)

緩やかな下りを利用して足をつかずにカーブを曲がれるようになったら、ペダルをつけてもらえます。ペダルがつくとまたバランスを崩しかけますが、しばらくすると慣れてきて、たいしてこけることなくペダルを漕げるようになりました。もっとも1回でここまで上達した訳ではなく、何回か通った結果なのですが(うちの娘の場合は7・8回通ったと思います。始めたのが今年の冬。頻繁に通っておけばもっと早くに上達できたと思います…半年以上はかかりすぎ?)、乗り方教室に感謝!です。

ペダルを外した自転車で乗り方の練習をしている娘の画像

ちなみに、休日開催の神宮外苑サイクリングコースは子供用から大人用まで様々なサイズの自転車を貸してもらえ、外苑の外周道路を自由にサイクリングできます。娘と一緒にサイクリングしたいな…と夢見ているのですが、もうすぐ実現できそうです(親ばかですね…)

この練習方法を見ていて、バランス感覚を養うためにはまずは正しいバランスを身体、つまりは脳(特に小脳…)におぼこ込ませることが大切だと改めて感じました。ペダルがあるとなかなか左右均等なバランスはとれないもの。この練習ならば早い段階で良好なバランス感覚を小脳に覚えこませることが出来ますし、いきなりペダルを漕ごうとして倒れそうになる際に生じる恐怖心も避けられます。余計な伝達情報なく良好なバランス感覚をまずは小脳に覚えこませること…そうすれば、ペダルといった不安定要素が入っても大きくバランスを崩すことなく補正が可能となるのです(娘を見ていても、意外にすんなりと足を乗せられるようになってます…)

この点を、慢性的に腰痛のある方や姿勢に問題がある方に当てはめてみましょう。

これらの方は骨盤周囲の姿勢維持筋にバランスの悪さが見られることが多いです(筋力検査で左右どちらかの筋に弱化が見られたり、骨盤に傾きが見られたりして問題の存在が疑われます…)。急性の症状であれば、問題さえなくなればバランスは自然と戻ります。慢性の症状だとそうは行きません。その状態こそが普段の姿勢として、脳に記憶されてしまうからです。筋肉からは常に小脳へ情報を送っていますが、弱化筋は働かないのでそこから送られる情報量が少なくなります。慢性化すると、小脳はそれを当たり前と認識してしまうのです。

まずはこの部分から改善させて行くこと、つまり機能低下した筋肉を働かせ、その筋肉から小脳へ伝えられる情報量を増やすことが大切なのです。とはいっても、全ての筋肉の弱化を改善させるというのはなかなか難しいことです。まずはバランスのとれた筋肉を増やして行くこと(それが全身のバランス状態を導きます…)。次にその状態を長くキープして小脳に残る誤った記憶を塗り替えること。より健康な状態を獲得し、それを維持するためにはこの2点が大切となるのです。

カイロこまば通信vol45のイメージ画像

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