『精神的なストレスとカイロプラクティック…』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:精神的なストレスとカイロプラクティック…

前号ではストレスがどのようなものかをお話しました。ストレスは身体に様々な影響をもたらします。確かに、ストレスが原因であればそのストレス刺激をなくすことが根本からの改善となるのですが、簡単に出来ることではないですよね。
では、カイロプラクティックがどのように貢献出来るかについて考えてみましょう。

前回に続いてストレスについてのお話ですが、今回はカイロプラクティックの視点を加えて行きます。とはいっても、身体的なストレス刺激(例えば長時間椅子に座ってパソコンをしている…)から生じる生体防衛反応(結果として起こる不良姿勢や痛み…)は、主たる適応分野なのでここでは割愛します。

今回は精神的なストレス刺激から生じる生体防衛反応に対してカイロプラクティックはどのように貢献できるのかについてお話しして行きます(はじめにお断りしておきますが、当院では精神的なストレスを心理面から解放することを目的としたカイロプラクティック治療は行っておりません)

さて、この話を続けるためには前段としてカイロプラクティックについてお話しておかなければなりません。

カイロプラクティックは背骨や骨盤の歪みを矯正するものだという認識をお持ちの方が多いと思いますが、それは手段でしかありません。目指す目的は身体の表面から刺激を加えることで神経系の働きを適正にすることなのです。もちろん、神経系の中には運動神経や感覚神経以外に、自律神経も含まれます。身体の内面の恒常性を維持しているのが自律神経ですから、心臓や胃といった臓器、更には全身に網羅される毛細血管の調節まで、その影響力は広範囲に及ぶのです。

自律神経に関わる問題に対してどのようにアプローチしているかと言うと、基本は自律神経のルートを考慮し、各臓器の支配神経レベルに沿った背骨、骨盤を整えることで患者さん自身の治癒力を引き出そうというスタンスです(各臓器の病理的な変化を治そうとするアプローチではありません…)。なお、自然治癒力という観点からすると、特定のレベルにとらわれずに全身の機能を整えることが大切です(それこそがカイロプラクティックとも言えます…)

では本題に戻ります。精神的なストレスに対してカイロプラクティックはどのように貢献できるのでしょうか。答えは、"悪循環のサイクルから抜け出して、治癒力が活性化できる土壌を整えるためのアシスト役として"というところでしょうか。

悪循環のサイクルとは何かというと、例えば仕事が上手くいかず、興奮して夜も眠れないとします(このような経験ありますよね…)。この場合、昼に活発に働く交感神経(自律神経の一部で、活動的な状態にします…)が夜になっても優位に働き、副交感神経(リラックスに関わり、夜に優位になります…)への切り替えが起こらず、常に緊張した状態となります(続くとつらいですよね…)。緊張状態は疲労を生みますから、仕事の効率があがらず、更なる精神的なストレスを引き起こします(悪循環のサイクルへの入口です…)

このような場合、自律神経(交感神経・副交感神経)のバランス改善を目標に背骨、骨盤、更には筋肉を調整し、疲労改善を図りながら、自然治癒力が活性化できるよう全身を整えて行きます。「腰痛や肩こりの治療と何が違うの?」と問われると、実は少々困ります。というのも、全身のバランスを整えるというアプローチは同じで、着目する背骨のレベルや筋肉が違うだけという場合が一般的だからです(カイロプラクティック大学で習う標準的なアプローチはこのような考え方です…)

ただ、当院では内臓(ストレスは内臓に変化を起こします…三徴候を思い出して!)と筋骨格系との関連性を評価するためにアプライド・キネシオロジー(AKと略します)という手法を用います。

AKは数あるカイロプラクティックテクニックの中の一つですが、1964年に発表(もちろんアメリカで…)されて以降、今でも世界中で進化を続けるとてもパワフルなテクニックです。内臓と筋骨格系との関連性だけでなく、脊柱・骨盤・頭蓋骨に対する様々な角度からの評価、弱化筋を改善するための各種アプローチなど、奥の深さは底が見えないほどです(カイロプラクティック大学の卒後教育として学んでいるのですが、まだまだ勉強が必要と痛感させられます…)。AKに関してはまた詳しくお話して行くつもりなので、話を戻しましょう。

さて、精神的なストレスとカイロプラクティックとの関係について何となく理解して頂けたでしょうか。もしかしたら「何だ…その程度か…」と思われるかもしれません。でも、上手いアシストがないと、なかなかゴールは割れないものです。抱えているストレスは抵抗期に入っていませんか?(…前号参照)。今抱えているストレスをもう一度見直してみてください。局面打開のためにアシストが必要だなと感じられる際は、一度カイロプラクティックを試してみては如何でしょうか。

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