ふとももの痛み…筋筋膜性疼痛症候群?
【症例報告22】

カイロプラクティックこまば
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症例のポイント:左脚裏に突っ張るような痛みが慢性化してある症例で、筋筋膜性疼痛症候群が疑われました。

40代女性。

症状

  • 数か月~半年ほど前からの左脚裏(ふともも~ふくらはぎ)の痛み。
  • ストレッチしても伸び切らず、奥の方で突っ張る感じで痛む。
  • 走ると肉離れのなりかけのような痛みがでる。
  • 左腰にはりがあり、左肩甲骨下につるような痛みがある。
  • 血圧が普段から低く、歩くのがだるい、活動的になれない。
  • 血圧が低いと、めまいがしたり、左脚の痛みも強かったりする。

経過

来院前日に血圧を測ったら普段程度に改善していて調子が良いとのこと…起立性低血圧も考慮して仰臥位と立位で血圧をチェックしましたが、概ね問題ありませんでした。

なので、まずは左脚の問題に焦点をあてて検査を行っています。ふとももの裏にあるハムストリングスをストレッチしても左右差はなかったのですが、筋力検査を行ったところ右ハムストリングスのチェックでも左大腿背側に痛みが誘発され、左ハムストリングスのチェックでは強い痛みが出ました。

ちなみに、右腸腰筋や右大腿筋膜張筋といった股関節前面の筋肉を検査しても左大腿背側に痛みが誘発されました(骨盤や下肢を安定させようとして検査対象以外の筋肉にも収縮が加わるためか…)。これらの点も踏まえ、左ハムストリングス自体に問題筋筋膜性疼痛症候群…)があることが疑われました。

AKでは、背骨や骨盤への接触、更には呼吸期、内臓のポジションといった変化を加えながら筋力が改善するポイントを探りますが、左右のハムストリングスは腰椎1番に触れて頂くことで、腸腰筋や大腿筋膜張筋は腹部を持ち上げることで筋力が改善することが分かりました(痛みもなく…)

それらのポイントを考慮しながら全身的に施術を行うことで、痛みが誘発されずに筋力検査ができるまでに改善しました(着替えの際には少し痛みがあったそうですが…)。肩甲骨下のつる痛みは軽減しているものの、まだ残っているとのことでした。

トータル3回みさせて頂いたのですが、2回目来院時の段階で左脚の痛みは楽になって頂いていました(走っても大丈夫とのこと…はりは残る…)。左肩甲骨下のつるような痛みは軽減も残っていたのですが、こちらも過去に肉離れ様の痛みが出て以降とのことで筋自体にアプローチすることで楽になって頂いています。ただ、ハムストリングスは弱化が戻る傾向にありました。安定的に筋力が発揮できるよう、もう少しみさせて頂きたかったのですが、海外への転居予定でそれまでにできるだけ改善しておきたいというご要望には応えられたと思っております。

ハムストリングスの場所と筋力検査を紹介する画像

ふとももの症状にしろ、肩甲骨下の症状にしろ、どちらも筋自体の問題筋筋膜性疼痛症候群…)が疑われました。

このような場合、物理療法を用いたり筋に出来ている硬結をとったりと、直接的に筋にアプローチされることが多いのではないでしょうか。このようなアプローチももちろん大切です(肩甲骨下のつる痛みはそのようなアプローチで楽になって頂いています…)。ただ、ふとももの症状は、ハムストリングスを含めた股関節周囲の筋肉を安定して力が発揮できるよう導くことで痛みが収束しています。そこにかかる負荷を減らしてあげる…その考え方は筋自体から出ている痛みに対しても同様に有効なのです。

実際に筋力検査をしてみないと見えてこないこともたくさんあります。少し前に筋肉を傷めて、その後も症状が残っている…という場合は、そのような観点からチェックし直してみてはいかがでしょうか。気になる症状がございましたら、ぜひご来院ください。

※症例の一覧はこちら→症例報告

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