産後の腰痛・恥骨痛
【症例報告13】

カイロプラクティックこまば
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症例のポイント:ご出産後に痛みがある場合、まずは筋バランスをチェックすべきです。筋肉が働けていなければ骨盤の安定は望めません。

30代女性。(2人目のご出産です)

症状

  • 産後2ヶ月弱の段階で、骨盤のゆがみを気にされて来院。
  • 妊娠前から外を歩くと腰が痛かったが、産後ひどくなった。
  • 産後1ヶ月ほどして動き出すと恥骨付近に痛みが出た。
  • 骨盤ベルトをすると楽になるので寝るときも含め、常にしている。

経過

歩行時の腰痛ということで、まずは骨盤のバランスの悪さを疑って各種チェックを行ったところ、立位での骨盤の傾きや動作に伴う骨盤の動きの悪さ、更には骨盤周囲の筋肉に多くの筋力低下が認められました(左右ともに弱化している筋肉も…)

骨盤周囲の筋肉は股関節を動かす筋肉が多く、それらの筋肉の弱化が歩行時の痛みに影響していることが疑われました。また、恥骨に付着する筋肉である腹直筋、股関節内転筋群、更には骨盤底筋群(直接的な筋力検査が出来ないため、股関節の動きに付随させて検査しています…)に弱化が認められ、恥骨痛の痛みにはこちらが影響していると考えられました。

初回は、骨盤に対してはドロップボードを用いて機能障害を改善させ、弱化が残る筋肉に対してはAKを用いました(呼吸に伴う変化が認められるため、頭蓋の調整も含んでいます…)。更には、AKとは別ですが、腹筋や骨盤底筋群を促通させるようなトレーニングも加え、エクササイズとしても指導しました。

2回目来院時に伺ったところ、痛みはまだ残るも部位が限定されてきたとのことでした(筋力検査では、右側のみ弱化が戻っていました…)。継続的にアプローチを行いながら、授乳中といった負荷がかかる時以外は徐々に骨盤ベルトを外してもらうといったアドバイスも行いました。4回目来院時には痛みを感じることが少なくなっていたこともあり(筋力検査でも弱化筋は全て改善していました…)、5週間ほど間隔を開けて再度確認させてもらったところ、腰痛も恥骨痛もなく良い状態になっていました。

産後の症状として腰痛や恥骨痛を訴えられる方は多く、そのような方を検査すると、立位で骨盤の傾きがあったり、動作に伴う骨盤の動きの悪さがあったりといった点だけでなく、やはり骨盤周囲の筋肉に弱化が、それも片側だけでなく両側の筋肉に弱化が出ていることが多いです。この状態だと、歩いたり、育児をしたりといった動作を行う際に土台となる骨盤が安定せず、本来しっかりしていた筋肉も働けなくなるといった悪循環に陥ってしまいます。

筋力低下が多くあるという状態は、やはり通常ではありません。 そのような状況が引き起こされる要因として、産後の緩い骨盤にねじれの力が加わることで靭帯が伸ばされ、合わせて筋肉に緊張を強いることで筋疲労が誘発されることもあげられます。特に気になるのは授乳時…骨盤がねじれる姿勢を長時間とりやすいので、崩れた座り方をするのは避けることをお勧めします。

産後の骨盤矯正で重要なのは、そのような悪循環を断ち切ることです。そのために、当院では、筋肉を重視するAKや日常から働きかけられるエクササイズを加えています。産後の症状は弱化筋が改善されてくるにつれて落ち着いてくるものです。出産に伴い負荷のかかる腹筋や骨盤底筋群といった筋肉も、産後は痛みもあって働けなくなっています。それらも含め、エクササイズを加えながらしっかりと働けるよう方向付けることが産後の骨盤矯正ですし、症状改善のために必要なのです。

※症例の一覧はこちら→症例報告

赤ちゃんを抱っこしている女性の画像

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