『肩甲上腕リズムに伴う筋肉の動き…』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。ホームページリニューアルにあたり、健康情報についての回を順次掲載して行きます!

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テーマ:肩甲上腕リズムに伴う筋肉の動き…

肩関節に関わるお話も今回で4回目…今回のテーマは肩甲上腕リズムに伴う筋肉の動きです(このシリーズは今回で終了となります…)

肩甲上腕リズムについての詳細は前号を参照して頂きたいのですが、腕を180度挙上するためには、上腕骨だけでなく、肩甲骨が1/3の動きをサポートするよう同期をとって動かなければなりません(肩甲骨が60度上方回転することで肩関節面を上に向ける…)。この動きは腕を前側からあげる時(肩関節屈曲動作…)と外側からあげる時(肩関節外転動作…)で動き出しのタイミングが異なるのですが、その動作角度に応じてメインで働く筋肉が変わります。ここでは、肩関節外転動作の際の筋肉の動きをご紹介します。

腕を下げた状態から外転90度までは、棘上筋三角筋がメインで働きます。棘上筋は前にもお話したローテーター・カフ筋の1つです。また、インピンジメント症候群に伴って腱に微小損傷が生じやすく、肩の痛みによく関わります。三角筋は、二の腕の外側で体幹に近い部分にあり、肩関節の表面を覆っています。腕を外転させる際の主動作筋として強い働きをするのですが、インピンジメント症候群の回でお話したとおり、深層にある棘上筋を含めたローテーター・カフ筋との協調運動を崩す要因になりやすいと言えます。

外転90度を超えると肩甲骨を動かす筋肉の働きが優位になり、前鋸筋僧帽筋が主に働きます(もちろんその前段階から同期をとって動いているのですが…)。肩甲骨に付着しているこれらの筋が肩甲骨の上方回転をつくることで関節面を上に向け、腕が持ち上がって行くのです。ただ、150度を超えた最後の30度くらいは、肩甲骨を内側に引き寄せる動きが必要となりますし、背骨の動きも必要となります。そのため、対側の脊柱起立筋(一般的には背筋と言われます…)僧帽筋の中・下部線維の働きが重要となります。なお、腕の外転に伴って鎖骨が動かないと最終域に到達しませんので、鎖骨に付着する筋肉も関わってきます(胸鎖関節や肩鎖関節という鎖骨両端にある関節において、十分な可動性が求められます…)

肩関節外転に関わる筋肉を紹介するイラスト

このように、腕を動かす時には各段階で主動筋・共同筋が変化しながら同期をとって動くことが求められます。拮抗筋という反対の作用も持つ筋肉(例えば、肩甲骨を外側に引く前鋸筋に対しては、内側に引く菱形筋や中・下部僧帽筋が拮抗筋となります…)も安定した動きをもたらすために働く必要があります(肩甲骨は腕の土台となるため、動揺しないよう、両側から引っ張りあって固定させる必要があります…)。これらが無意識にバランスをとりながら動いている訳ですから、どこかの筋がトラブルと、それに応じて筋肉の促通や抑制が乱れだし肩甲上腕リズムが崩れたり、上腕骨頭すべりが生じたりすることにつながるのです。崩れたバランスで腕を動かし続けますから、肩関節周囲への負担が積もりに積もって、インピンジメント症候群や五十肩、胸郭出口症候群(手や腕にしびれや痛みを引き起こします…)といった様々な問題が引き起こされるリスクが高まります(もちろん、必ずではありません…)

ただ、肩関節周囲の筋バランスは生活習慣の中で崩れてきやすく(仕事や勉強でずっと座っている…etc)、理想的な運動を保ち続けることは現実難しい…。そう考えると、腕や肩甲骨周囲の筋肉が硬くなったまま短縮して行くことを避ける(筋肉の過緊張や凝りを改善させる…)、弱化筋を見つけて働かせておくといったことを定期的に実施しておくことは、その先を見据えた大切なプロセスの一つと言えるのではないでしょうか。予防の観点からのアドバイスになれば幸いです。参考にしてみてください。

カイロこまば通信vol155のイメージ画像

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