『副腎疲労・低血糖…、どのような食事が良いの?』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:副腎疲労・低血糖…、どのような食事が良いの?

副腎疲労や低血糖の方に、まずは食生活の改善をお勧めしましたが、どのように改善して行くべきかをご紹介します。食習慣を変えるということは意外と大変ですが、今後のためにも、ぜひ参考にしてください。

前回まで副腎疲労低血糖のお話をしてきました。慢性的に疲れやすい、集中力や記憶力が落ちたといった症状をお持ちの方はそれらが疑われるのですが、今回はそのような症状を改善させて行くための食事の仕方について、お話ししたいと思います。今そのような症状がない方でも、予防の観点から参考にして頂いた方が良い内容になっていますので、ぜひ読んでみてください(病院から食事指導を受けている方は、そちらを優先してください…)

副腎疲労も低血糖(血糖値の検査は正常だけど上記の様な症状が出るタイプの低血糖です…)も、何か薬を飲めば治るといったものではありません。身体には恒常性を維持しようとする働き(自然治癒力…)がありますが、今の生活習慣がその働きを阻害しているので、頭では何とかなると思っても、身体がついてこない状態になってしまっているのです。回復してくるにはしばらくかかります(けど、生活改善を行えば、よくなってきます…)。気づいたらすぐに、出来ればその前から生活の見直しに取り組んで行くことをお勧めします(食生活改善はその入口です…)

さて、本題です。副腎疲労、低血糖、どちらの場合でも糖分を摂取した後の血糖値のコントロールが上手くできていないことが症状を悪化させる要因になっています。血糖値の急上昇・急降下を起こさないようにすることが第一歩です。これが全てではないのですが、まずは習慣を変えて行くことが大事なので、以下の3点から気を付けてください。

  1. しっかりと噛む(今までの倍は噛むよう心掛ける)
  2. グリセミック指数(GI値)の低い食品をとる。
  3. 1日3食欠かさない、だけでなく午後に間食もとる。

GI値は、各食材の血糖値の上昇しやすさを示した値です(一覧はインターネットで調べてください…)。それを見ると、砂糖やお菓子といった甘いもの、精製された炭水化物(全粒粉でない小麦粉や白米)が血糖値をすぐに上昇させることが分かります。ただ、色々な食材を一緒に食べることで血糖値の上昇を抑えることができますので、まったく食べるな…とは言いません(アメリカでは副腎疲労の方は小麦粉を食べないように指導されるケースも多いそうです…)が、お腹がすいている時に甘いものを食べたり、朝食をパンだけ、昼食をラーメンだけにしたりといったことは避けないといけません。

小麦製品をイメージさせるイラスト

現代の食生活は小麦粉が大量に使われていますので、血糖値が急上昇しやすいのです。なるべく本来の日本食に戻して行きましょう(お米ももちろん血糖値をあげますが、日本人ですのでお米を食べるなとは言えませんし、炭水化物をとらないことの問題もありますので…。小麦製品は油と一緒に調理されることが多いことも気になります…)。また、食品添加物やあまり良質でない油を使っていることが疑われる加工食品やジャンクフードは避けてください(分解するために多くの酵素や栄養素が必要となります…)。市販のジュースに入っている果糖ブドウ糖液糖は血糖値を急上昇させて、その後急降下します。果汁100%でも避ける必要があります。

空腹にさせないために午後に間食を摂ることが望ましいのですが、その際も低GI値のものを少し食べるようにしてください(小魚やナッツ類といったものをつまむようにすると良いです…)。食事の順番も変えてもらった方が良いのですが、まずは食物繊維の多い野菜をできれば生で食べて(トッピングとしてゴマとか海藻とか干しエビをのせて、ミネラル分の補給をするとより良いです…)、良質なたんぱく質や脂質をたくさんとり、最後にご飯を食べるという順番にして、炭水化物の量を減らしてください(ダイエットではないので、たんぱく質・脂質はしっかりととってください…)

たんぱく質や脂質は身体に蓄積され、血糖値が下がった場合にブドウ糖に変換されて利用されます。ですが、副腎疲労や低血糖になっている方はその変換が上手く出来なかったり、たんぱく質をしっかりと消化できていなかったりします。これは胃腸の働きにも関わってくるのですが、まずはしっかりと噛むことが消化・吸収の第一歩ですので、よく噛むように心掛けてください。

避けて頂きたい食品(一時期避けて様子をみる方法等も…)や必要な栄養素、食品過敏症についても書きたいので、次回も食生活に関わるお話をして行きたいと思います。

カイロこまば通信vol115のイメージ画像

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