『首こり・ストレートネックの問題点 パート3…』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:首こり・ストレートネックの問題点 パート3…

今回は首こり・ストレートネックの問題について、当院ではどのようにアプローチしているのかという点です。もちろん、同様な症状でも患者さんごとにアプローチは変わってきます。なので、方向性という形でお話したいと思います。

今回は、首こり・ストレートネックの問題点の3回目…最終回です。前回までで首の問題、更には身体全体への影響といったお話をしました。今回は、首こり・ストレートネックに対して当院ではどのようなアプローチをしているのかをご紹介します。

首こりやストレートネック(クレーンネック…)は、現代の生活習慣からの姿勢性の要因が大きいですから、"一時的に改善してもまた戻ってくるもの…"と捉えて頂いても良いと思います(一日中座って仕事をされている方、PCや読書を長時間される方など、もともとの生活習慣を変えないと首にかかる負荷は変わらないので…)。とはいっても"何もしない"は避けないといけません。大切なことは、首こりの慢性化から頚椎の退行性変性(パート1で老化を早めると表現した内容です…)が進まないよう、頚椎をしっかりと動かすこと、もっと言うと動かして栄養の取り込みと老廃物の排出を行わせることです。

首こりを訴える方の多くは、頚椎や上部胸椎がかたく、可動性が減少しています(首こりがあっても頚椎に柔軟性のある方については後述します…)。パート1でも書いたのですが、首を動かしているようでも、上部ばかり動いて下部はほとんど動いていないという方は多いです。「普段から体操をして、よく首を動かしているよ!」と言う方でも、実際は、可動性のある(逆に言うと動きすぎる…)部分だけ動いて、全体としては動いていないという場合が多いのです(普段運動をしていない方よりは何倍も良いのですが、効率的かと言うと…)

だからこそ、当院では頚椎及び上部胸椎をしっかりと動かすことを重視しています(特に実際のところあまり動いていない下部頚椎を重点的に…)。通常、一般的なカイロプラクティックだと可動性の減少している関節にアジャストメント(瞬発的な力を加える手技…)を用いて可動性を改善させ、周囲の筋に対しては弛緩操作を行うといった流れです。モビリゼーションといって、頚椎の関節面にそって軽い力を加えながらゆっくりと動かすところもあると思います。

当院ではどうかと言うと、頚椎に対してはアジャストメントを第一選択とはせず、まずは筋肉を収縮させた後のリラックスした状態で関節にモビリゼーションを行うといった方法をとります。それも頚椎全体に対して充分に時間をかけてです(そうすると、アジャストメントが必要と思われた部位の動きが改善していることはよくあります…)。筋肉に対しては、大きな動きに関わる表層の筋肉から、背骨を動かす深部の筋肉まで緊張を緩和させるよう努めます。実際の方法は体感して頂くのが一番ですが、首こりといった筋緊張が改善されてくると頚椎が如何によく動くかを実感して頂けると思います。

上部胸椎に関しては、姿勢や胸椎の状態を考慮しながらアプローチを選択しますが、最終的には首と連動した動きをつけることにポイントを置いています。というのは、首を動かす際、上部胸椎が連動して動かないと頚椎が過度に動かなければならず、それが痛みやこりにつながります。首こりを訴えられていても頚椎はとても柔軟に動いているような方の場合は、このような問題が疑われ、上部胸椎や肩甲骨・鎖骨と広くチェックして行きます(私の経験上ですが、頚椎の可動性が柔軟で首こりがある方のほうが手強いです…)

ここまでの内容からだと、首こりやストレートネックに対して上半身のみに施術していると思われるかもしれませんが、腰・骨盤も要チェックポイントです。パート2では首のトラブルが下半身のトラブルに関わるという書き方をしましたが、逆に言うと下半身側の問題が首のトラブルを引き起こすこともあるので、やはり全身からチェックすることが大切です。

パート1を作成していた2月、歯ぐきの痛みから歯医者にいった際、「首こりも歯垢と同じだな…」とふと思いました。というのは、歯垢は気にしなければ分からないのですが、徐々についてくる…。定期的にとっておくことが歯槽膿漏といったトラブルを予防するために大切ですよね。同様に、首こりや頚椎の可動性減少もまた、加齢や日常生活習慣から生じるものなので、徐々に蓄積されてきます。どちらも予防の観点からのアプローチが大切と言えるのではないでしょうか。「首のこりが気になる…」、「ストレートネックかな?…」という方、ぜひ一度ご来院ください。首を動かすことの大切さを知って頂けると思います。

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