『骨盤シリーズ第4回…骨盤の調整の仕方について』
【カイロこまば通信】

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テーマ:骨盤シリーズ第4回…骨盤の調整の仕方について

骨盤シリーズ最終回。骨盤と姿勢の関係について書こうと思っていたのですが、前に書いている内容と被りそうなので、今回は当院で行っている骨盤の調整方法について紹介したいと思います。

今回で骨盤シリーズは最終回です。骨盤と姿勢で書こうと思ったのですが、少々趣向をかえて当院では骨盤をどのように検査して調整するのかについてご紹介します。

骨盤の検査ですが、まず立位で左右・前後の傾きを、座位で大まかな動きを確認します。次にカイロテーブルに仰向けになってもらい、脚の長さの違い、骨盤周囲の筋肉のパフォーマンスを筋力検査にてチェックします(パワーではなく神経系を介した反応をみています…)。弱化している筋肉があればその筋肉の走行・働きから骨盤がどのように傾くかを考え、先ほどの検査結果とすり合わせます。うつ伏せでも同様に筋力検査を行いますが、最終的には骨盤部にある仙腸関節や腰仙関節といった部分の可動触診(動く方向と動かない方向を調べます…)、更にはAK(アプライドキネシオロジーの略。カイロの検査・治療テクニックの一つです…)独特の検査法であるチャレンジ(関節に軽い圧を加えて筋力の変化を探る…)を行いながら問題のある関節の特定と調整すべき方向を決定します。

他にも三角形のブロックを骨盤の下に入れて傾きを作ったり、関節部を触れてもらいながら筋力の変化を探ったりといった方法があるので、患者さんの状態や症状に合わせて選択しています。というように、当院ではダブルチェック・トリプルチェックといった手順を踏みながら骨盤を調整すべき方向を決めています(骨盤に触れて動きが悪いのですぐにボキボキ…といった施術ではありません)動きの悪い関節を動かす、関節の安定に関わる筋肉のパフォーマンスをあげる、筋肉が働きやすくなるよう神経系の混乱をなくす、それらをトータルに改善させて行くことが機能的な問題を取り除くことと考えております(当院だからこそのカイロ治療を行うためなのですが、検査が増える傾向に…自分なりの反省点なのですが…)

骨盤部のカイロ治療はどのように行うかと言うと、関節の可動性改善にはマニピュレーションを用いて仙腸関節や仙骨に動きをつける(関節部に手でコンタクトして瞬発的な力を加えたり〈アジャストメント〉、ドロップボードといった補助具を用いたりします…)、筋肉のパフォーマンス向上にはAKのテクニックやPIR(等尺性収縮後リラクゼーション法…)等を組み合わせて骨盤の安定に関わる中殿筋や大殿筋、梨状筋といった筋肉を活性化させます。頑固な筋力低下や複雑な症状に対しては神経系の混乱の原因になりやすい頭蓋の問題、ねじれや傾きといった全身のバランス、腕や脚の連動性といった点の改善を行います(テーマから離れるので紹介まで…)

次に、カイロプラクティックの特徴でもあるアジャストメントを骨盤に対してどのように行うかについてお話します。例えば、右仙腸関節の外側にある腸骨(寛骨の上部を腸骨、下部を坐骨、前面を恥骨と言います…)が後方回旋してロックしているとします。この場合、右腸骨の後方から前方の動きに制限があります(ほんの少しの動きですが…)。この制限に対して、腸骨の背中側にある右上後腸骨棘にコンタクトして、仙腸関節関節面に沿って後方から前方に瞬発的な力を加え、ロッキングを取り払います。

サイドラインアジャストメントを紹介する手書きイラスト

この際、関節面を少し開いた状態にして少ない力で関節に動きをつけられるよう、横向きになってもらい、上側の脚を床の方向に押す動きを加えています。関節が動くと音がする場合があり、驚かれる方は多いですが、痛みはないのでご心配なく。ドロップボードで瞬発的な動きを加える方法もよく利用しますが、仙腸関節の問題が複数の検査で明確に出る場合はアジャストメントが最適です(ドロップボードを利用しても関節に刺激が加わることで筋力を含め改善しますが、しっかりとした動きをつけたい時はアジャストメントを選択します…)

今回で骨盤シリーズは終了です。お付き合い頂きありがとうございました。ただ、骨盤は重要な部位なので今後もちょくちょく出てくると思います。

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