『骨盤についてシリーズでお話して行きます!』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:骨盤についてシリーズでお話して行きます!

今回からカイロプラクティックが重視する骨盤について体系的にご紹介して行きます。3回シリーズを予定しているのですが、まだ未定…。初回は骨構造からです。

今回は、カイロプラクティックが重視する骨盤についてお話したいと思います。骨盤については今までもよく出てきてはいるのですが、体系的に書いていることはないので、今回は3回シリーズくらいを目途に書いて行きます(初回は骨構造について、2回目以降は靭帯や筋肉、運動といったテーマを考えています…)

骨盤は解剖学的には腸骨・坐骨・恥骨という別々の骨が成人までに癒合して寛骨という骨になり、寛骨1対に仙骨(こちらも5個の仙椎が癒合して1つの仙骨になります…)・尾骨(仙骨の先端についています…)が加わったものとされます(左図参照…)。一方、カイロプラクティックでは、動きを重視することから連動して動く股関節や下部の腰椎(特に第5腰椎…)も含めて骨盤部としています(なので、このシリーズでもそれらを含めて説明して行きます…)。ちなみに下の図は男性と女性の骨盤を前面から描いたものですが、男性と女性で骨盤の形は異なり、女性の骨盤は出産が行いやすいよう、横径が広く、骨盤下部の恥骨弓の傾きが緩やかになっています。

男性と女性の骨盤の形状の違いを示したイラスト画像

骨盤には寛骨と仙骨の間に仙腸関節があり、左右の寛骨は前面で恥骨結合を介してつながっています。また、寛骨と大腿骨の間に股関節があり、第5腰椎と仙骨の間には腰仙関節が、図には見えていませんが仙骨と尾骨の間には仙尾関節があります。そのような関節・結合の部分で動きが生じます(恥骨結合には積極的な動きはありませんが、捻じれは生じます…)

本来骨盤は上半身からの荷重と両脚からの反発力を吸収して均等に分配します(下左図参照…)。ただ、仙腸関節や股関節、腰仙関節に動きがあるということは傾きや捻れが生じる可能性があるということですし、実際に生じます(下右図は左右の寛骨に傾きがある状態を示してみました…)。このような傾きがあると、荷重や反発力を均等に吸収・分配することができず、どこかに歪が生じます。

骨盤での荷重分配を示したイラストと、立位での骨盤の傾きをイメージしたイラスト画像

傾きが生じる要因は様々ですが、例えば脚を組んで座る、パソコンのディスプレイが斜め横にあって身体を捻って作業しているといった姿勢を長時間とると、筋肉や靭帯の緊張度合いに左右差が生じて傾きを作ります。脚に問題を抱えている方、例えば膝が悪くて伸びないといった方は脚長差が出てくるので、その差を骨盤で吸収するために傾きます。そのような生活習慣が長期化すると骨盤の傾きが常態化し、その姿勢に適応するよう組織自体が短縮します。関節に機能障害が生じて痛みを引き起こす可能性も高まります。更には、このような骨盤の傾き・捻じれは、その上位に位置する背骨にも代償的な傾きを作ります。もしかしたら肩こりや頭痛に関わっているかもしれないのです(もちろんこれが全て!という訳ではありません。可能性の一つでしかありません…)

とりあえず、初回はここまでです。次回は靭帯や筋肉を交えてお話して行きたいと思っているのですが、どうなることやら…。

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