『頭蓋骨には動きがあります…だから問題も起きるのです』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:頭蓋骨には動きがあります…だから問題も起きるのです

背骨や骨盤に機能的な問題が生じるように、頭蓋骨にだって問題は生じます。ただ頭蓋骨の機能的な問題は医師で気にされることはまずありません。だからこそ、カイロプラクティックによる頭蓋へのアプローチが意味を持つのです。

今回は頭蓋骨における機能障害についてお話します。

機能障害と聞くと「何か大変な病気?」と思われるかもしれませんが、カイロプラクティックにとっての機能障害は本来あるべき役割が何らかの要因で阻害されている状態を言います(病的な状態とは違います…)。背骨や骨盤では、可動域が低下して周囲の筋肉や神経に影響が出ている状態を、内臓では、病理的な問題が認められなくてもホルモン分泌等ができていない(ことが疑われる…)状態を指します。「病院での検査で数値上問題ないと言われたけど、症状が…」というような場合、アプライド・キネシオロジー(以下、AK。カイロプラクティックのテクニックの一つです…)では機能障害を疑うのです。少し前にテレビコマーシャルでよく耳にした「未病」の状態と言えるかもしれません。

少しそれてしまったので、話を戻しましょう。

頭蓋骨というと脳を保護する役割だけをイメージしがちですが、顎関節も頭蓋の一部ですし、脳神経(眼神経や三叉神経、顔面神経など…)が表面に出てくるルートを形作ってもいます。一つの骨のように言いますが、頬骨や上顎骨といった何となく聞き覚えのある骨だけではなく、脳下垂体を収める蝶形骨、脊髄が通る後頭骨など個々に大切な役割を持っている骨の集合体なのです。

個々の骨は縫合で連結されています(顎関節は別…)が、まったく動かないものではなく呼吸の影響を受けながら動いているのです(頭蓋一次性呼吸メカニズム:脳脊髄液の循環に関わるメカニズム)。とはいっても医師から見ると頭蓋骨は動かないもの…。この考え方は触診を重視するカイロプラクティック(AKやSOTといったある特定のテクニックに限定されますが…)やオステオパシーといった手技療法しか着目しない観点なのかもしれません(でも、医師が注目しない領域にだって問題は生じます…)

カイロプラクティックでは頭蓋の機能障害をどのような時に疑うのでしょうか。直接的には頭痛脳神経の役割(目や耳、顔面の知覚・運動など…)にかかわる場合ですが、慢性的な疲労感自律神経に関わる問題、内分泌系(各種ホルモン)のアンバランスといった症状からも、その存在を疑います(姿勢の観点から疑うことも…)。頭蓋へのアプローチは、画像診断や血液検査に応じて手術や投薬を行うのとは違い、動きを回復させることで得られる二次的な効果を狙ったアプローチです。あまり直接的とは言えません(頭痛の場合は直接的とも言えますが…)。でも、画像や数値では測れない問題の存在を疑い、試行錯誤しながら治療方法を見つけだす… 欧米のカイロプラクターやオステオパスはその臨床の積み重ねを経て頭蓋といった医者が注目しないブラックボックスへのアプローチ方法を確立させたのです。

カイロプラクターは検査にて機能障害を明らかにし、それを改善することが身体の恒常性を引き出すポイントであると考えます(神経の働きが改善されることこそが、本来あるべき姿へと向かう近道なのです)。だからこそ、機能障害を重視しますし、もちろん頭蓋にも機能障害が認められればアプローチして行くべきと考えるのです。

なお、当院では頭蓋へのアプローチ方法としてAKを用います。次回はAKにおける頭蓋へのアプローチ方法と、その考え方についてご紹介します。

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