『画像診断は大切です!が、頼りすぎるのはどうでしょう…』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:画像診断は大切です!が、頼りすぎるのはどうでしょう…

今回は画像診断がテーマです。

画像診断の検査から医師による画像を使った説明をイメージさせるイラスト

腰痛でレントゲン写真(以下、X線画像と記述します…)を撮ったことがある方にお伺いしますが、「骨には異常ないですね…」と言われたことありませんか?

中高年の方の場合はX線画像で「骨棘が見られますね…」とか、CTやMRIを撮影して「腰椎の何番に椎間板ヘルニアが…」とか「脊柱管が狭窄されている…」といった所見を示されることが多いかもしれません。

CTやMRIといった最近の画像診断はとても優れていますので、例えば椎間板ヘルニアがどの程度出ていて、それが神経根(身体の各部の感覚や運動を支配する末梢神経が脊髄から離れた根元の部分…)を圧迫しているかどうかもよく分かります。一方、通常のX線画像は詳細な画像診断の導入として使われているせいか、今も昔もさほど変わらず…。脊椎分離やすべり症といった脊椎の状態を確認するには簡単で効果的ですが、椎間板にヘルニアがあるとか脊柱管が狭窄されているといった軟骨や軟部組織の状態まではわかりません。症状に応じて詳しい画像診断が必要となるのです。

画像診断はとても有益な診断法です。私も症状についての詳しいお話を伺う中で、病院でX線画像を撮られた経験があるか確認しますし、「骨には問題ないと言われた…」といったお話を聞くと除外できる問題がたくさん出てくるのでホッとします。

少し話がそれますが、X線やMRIの画像をお持ち頂ける場合はぜひお持ちください(私達カイロプラクターは椎骨の配列の状態にも着目します。有益な情報が眠っているかもしれないのです…)。少々お時間を頂いて背骨がどのような状態にあるか詳しくご説明致します。

ただ、画像診断は症状を引き起こす要因を探るには有益であっても、それが必ずしも原因と特定できないケースは意外と多いようです。

腰椎椎間板ヘルニアを例にとると、特有の症状を示す患者さんのほとんどの方に画像診断でヘルニア所見が認められるのですが、同様の陽性所見が無症状の人にも認められることがあるのも事実です(感度は高いが、特異性は低いといったところでしょうか…)。椎間板の変性にいたっては60歳以上の方であれば普通に見られる所見です。

私達カイロプラクターが身体を色々と動かしながら検査するのは、身体の機能を実際に働かせながら状態を把握するためです。とはいえ、原因に直結できるほど精巧な検査ではありませんから、「どちらも同じじゃない…」と思われるかもしれません。ただ、症状を軽減させる要因エクササイズの適応性といった側面も合わせて探っていますから、その時の施術だけでなく、日常でのエクササイズを含めたトータルなアプローチを提供できるよう検査しているのです。

画像診断だけで判断することも良いかもしれません。でも身体の働きを含めて判断することも大切だと言うことを知って頂きたいのです。「骨には異常はないね…」とか、「椎間板が…」と言われた方、ぜひ一度カイロプラクティックの視点からみた検査・施術を試されてみては如何でしょうか。

カイロこまば通信vol38のイメージ画像

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