『さあ大掃除!…今年は雑巾がけについてです』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:さあ大掃除!…今年は雑巾がけについてです

昨年末の第4回では普段お掃除に慣れていないお父さん方に向けて「大掃除の前にストレッチを!」「次の行動を意識してから動いて!」というお話をしました(魔女の一撃〔ぎっくり腰のことです〕が怖いのです…)。今年は私の体験から雑巾がけについてお話します。

年末に向けて当院でも少しずつ掃除を始めており、先日床のワックスがけをしました。ちなみにその頃は腰を重く感じることが多く、特に気になる時は朝晩にエクササイズをしないと…という状況でした。「今日は腰に負担をかけないよう注意しよう…」と始める前は思っていたのですが、じきに忘れてしまい、膝立ちした状態から身体を屈め(四つ這いです…)、雑巾を前後左右に動かしながら黙々と床を拭いていました(まさに下のイラストの様に…)

四つ這いで雑巾がけをしている男性のイラスト

ぎっくり腰になる危険なタイミングは屈んだ状態から身体を起こすときです(もちろん他にもありますが…)。この時も「上体を起こすのだ!」という意識をもってゆっくりと身体を起こしていたのですが、意外と問題なく起こせる…それどころか腰が軽くなっていたのです。

この結果には少々びっくり。草取りなどで屈んだ姿勢から身体を起こす時は腰が強張ることが多いのに、今回はまったく問題なし。さて、何が良かったのでしょうか…。

もちろん、色々な側面が効果的に作用したのだと思います。「四つ這いの姿勢は手足が支えになるので背中の筋肉にかかる負担が少なかった」とか、「屈むといっても四つ這いであれば股関節を曲げている角度は90度程度なので、最大限に屈んではいない」といった点も大きかったでしょう。ただ、雑巾がけをして腰が軽くなったのですから、効果的な運動が行えていたと考えるべきではないでしょうか。そう考えると、雑巾がけの動作にこそ答えがあるということになりますよね。

さて、雑巾がけにも色々なやり方があると思いますが、今回は先ほどお話したとおり四つ這いで周囲を拭くという方法で進めました。遠くを拭く時は腕を伸ばしながら背中を反らし、近くを拭く時は腕を引きながら背中を丸めるといった動作を繰り返していたはずです。

腰椎に限定して考えると屈曲(前に曲げる)伸展(後ろに曲げる)の動きの反復ですから、間にある椎間板(水のクッションです)にとっては栄養の補給・老廃物の排出という観点から見ても効果的な運動が成されていたと言えるのです(椎間板にとっては腰を回すような動きの方が損傷するリスクが高いので要注意!)

四つ這いで行うこの動きはエクササイズとしてもあり(もちろんゆっくりとですが…)キャットバックと呼ばれています。背骨に連動した動きをつけるのに効果的なエクササイズで、やり方としては四つ這いになってゆっくりとお腹を凹ませて背骨を丸め、その後ゆっくりと背中(特に腰)を反らせるようにお腹を突き出す(どちらも数秒間キープ!)という動作を繰り返します。

当院でこのエクササイズをご紹介することはあまりないのですが(仰向けで行う同様のエクササイズはよくお願いします…)加齢に伴う背骨の変性(誰しも避ける事が出来ない経年劣化で、椎間板や椎間関節にひずみが出てきます。朝起きた時に腰に強張りがある方は要注意!)から来る腰痛にも効果的です。

言ってしまえば私の腰にも変性の魔の手が忍び寄ってきた…ということでしかないのかもしれません(今回は普段よりも腰の調子が悪かったために雑巾がけの後に軽く感じられたのだと思います…)が、これは誰にでも起こることなのです。ただ、普段から運動をしたり、効果的なエクササイズを覚えて必要と感じられる時はしっかりと行ったりすることで、そのスピードを遅らせることが出来るのです。その方法を知っていること、そしてエクササイズをすべき状況を判断できることこそが大切なのです。

"普段腰が重いと感じているお父さん!お母さん!" 雑巾がけに限らず運動すると腰が軽いと感じるのであれば、それは「もうそろそろエクササイズが必要なんだぞ!」という身体からの声なのです。ぜひ身体からの声に耳を傾けて、良い状況を長くキープできるよう普段からのちょっとした努力を始めてみては如何でしょうか。

カイロこまば通信vol28のイメージ画像

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